（格差社会の空模様　その３２）

こんばんは、

今日、気になったニュース、

●食肉偽装事件で家宅捜索を受けた食肉加工販売会社「ミートホープ」が

会社存続ができなくなったとして、従業員全員の解雇を決めた、、、とか。

　　（利益が出るようガンバッテきたというのに、格差の底辺へ真っ逆さま、

　　　従業員の方々はお気の毒としか言いようがありません）

●安倍晋三首相、柳沢伯夫厚生労働相、塩崎恭久官房長官は、

公的年金記録不備問題の責任を取り、夏のボーナスのうち首相、閣僚として

の受領分を全額返上することを決めたそうです。

　　（全額返上したところで、生活に困るわけではないでしょうから．．．）

そんなわけで、

今日の格差社会の空模様は、

　　”一面に墨を流したような曇り空！

　　　　　嵐の前の静けさに、カラスの鳴き声だけが不気味に響き渡るでしょう”

　　といったところでしょうか？。

相変わらず、つまらない話ですみません、

さらに、つまらない話を続けますが、

先日、『父の日』というのがありましたね。

父親のみなさんは、家族から祝福されましたか？

子供からプレゼントなどをもらえる人は、非常に幸福な人ですが、

それも、家族のために毎月せっせと生活費を運んでいるからです。

それを続けるのも悲痛なことで、それすら維持することができるのか、

不安な格差社会となってきました。

年金が分割できるようになり、熟年離婚が増えているあたりは、

やはり、金の切れ目が縁の切れ目、ということなのでしょうか？

この、当てにならない年金制度でも、今の団塊世代はそれなりに

もらえるから、まだ幸福だと言えますが．．．

それにしても、最近の現役お父さんは大変です。

”メタボリック症候群”などの言葉が飛び回り、社会が健康の基準を

作ってしまいました。

大半の人は『半健康』、『成人病予備軍』となり、完全な”健康”は、

限りなく遠ざかって行きます。

多くの生命保険、医療保険では、契約時に告知すべき状態なのか、

微妙なものがあります。

このまま推移すれば、入れる保険が無くなったり、

「告知する必要が無い」と判断して契約して、いざというときに、

保険金や共済金が不払いとなったりする危険が高まります。

また、健康不安に目をつけて、様々な保険商品が登場し、

不安の解消の為という、生産性の無い、

『後ろ向き』のお金が使われます。

『父親力検定』などという本が出ていますが、合格にはハードルが高い

ようで、ストレスの原因になるばかり、、、

1999年（平成11年）、男女雇用機会均等法ができましたが、

相変わらず父親の育児参加が少なく、出生率向上には

結びつかないようで、、、

大企業ではリストラが一巡して、バブル崩壊後の負の遺産が解消され、

これから、じょじょに賃金の回復が進む？？などと言う人もいますが、

グローバル化の波の中で、産業構造の、中流から下流までの

ミッドレンジの大半の物造りと、

生産性が上がらないままの間接業務や事務の仕事が、

アウトソーシングにより、海外や外国人労働者にシフトして行く中、

今、辛うじて会社や組織にしがみ付いている人々も、

自分のやっている仕事が、その対価（給与）の価値があるのかどうか？

今後も、この仕事を続けられるのかどうか？

自信を持てない人は少なくはないでしょう。

そんな、ソンナ、、、状況の中で、父親は、

妻から、子供から、『がんばって』と言われ、

上司から、『お前ならできるはずだ』とか、プライドだけ刺激されて、

ムリなノルマ達成に追い込まれ、

学校や地域社会からも、”おやじの会”だとかで、

良い父親になることを迫られ、

はたまた社会や国家から、国民の裁判への参加だとか、

ムリな注文にも答えなければならない状況です。

「父権」が失墜している今日にあって、父親に対する要求だけが

膨張し続けている状況です。

詩人の萩原朔太郎は、戦前に「父は永遠に悲壮である」と

言っているとか、、、

「父親」が悲壮なことは、今も昔も変わりないのでしょうか．．．．．．

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以上、失礼致しました。