”2050年までに温室効果ガスの排出量を半減する”
などの文字が目に飛込みますが、その為には、

これから大幅な増加が予想される世界の二酸化炭素を、
遅くとも2020年までに、減少に転じさせなければなりませんが、

経済発展が再優先されるので、政府は、中国やインドの足を
引っ張るつもりはないでしょう。

ところで、企業内の改善やコストダウンでは、よく
全員参加の活動によって、目標を達成しようと、
トップダウンの方針を個々の目標にまで展開して、
周知徹底を図ることがあります。

一般市民個々にとっては、ゴミの分別とか、
スーパーのレジ袋削減の動きなどで、幾分環境維持に
貢献しているかのように思えますが、

そもそも、京都議定書の展開としての、個々の計画や個別の目標は、
京都議定書の期限切れが見えてきた今になっても、
見えいるわけではありません。

画期的な提示のように見える”温室効果ガス…半減”
の目標も、達成の為の具体的手段は、
｢全員参加の活動｣…ではなく、

バイオエタノールなどの技術偏重？方針のばく進
によるものである可能性が高いと思います。

バイオエタノール技術が悪いとは言えませんが、
その応用が進むことで、すでに、食料・飼料などの
品不足、価格高騰、などの問題が懸念されています。

これまで、テクノロジーと経済原理主義は、必ず
世界規模で歪を起こし、世界各地の「弱者」に
しわ寄せとなって押し寄せて、
貧困、虐殺、経済格差などを引き起こしています。

将来起こるかもしれない、大規模な自然の驚異の犠牲者も
やはり「弱者」である確率が高いと思います。

『地球にやさしい』を掲げて進むことは、
かならずしも『人にやさしい』とは限りません。

腹の中で、「弱いほうが悪い」「弱者は死ねばよい」
「自分だけ生き残ればよい」などと思っている方々も、
自分が「弱者」に回る可能性の方が高いでしょう。

何でも経済成長を前提としないと、生きて行けないような考え方から、
自然の一部としての個人個人が、地球の為に何をすべきか、
という所から考え直してみる必要があるように思います。

余計なことを、書いてしまいましたが、、、