（格差社会の空模様　その３０）

こんにちは、

今日、気になったニュース、

●一部業務停止命令を受けた、英会話学校最大手「ＮＯＶＡ」社長は、

同社で開かれた会議の席上「売り上げが少なければ、生徒が多かろうが、

講師は増やせない」との発言。

格差社会から這い上がろうと努力する人を踏みにじるような行為です。

●社会保険庁が年金記録をずさんに管理していた問題で、９７年に基礎年金

番号を導入した当時の社会保険庁長官を呼んで、聞き取り調査、

「．．．退任時、どこまで進んでいるか把握しておらず、引き継ぎできなかった」

とのこと、

　　　業務の引継ぎも出来てないなら、退職金はもらってないでしょうね？？

そんなわけで、

今日の格差社会の空模様は、

　　”あまりの快晴で、強烈な紫外線が、体力の衰えた　ネットカフェ難民　の

　　　　　皮膚ガンのリスクを高めるでしょう”

といったところでしょうか。

相変わらず、つまらない話ですみません、

さらに、つまらない話を続けますが、

歴史的な話になりますが、数学者リーマン（1826-1866）が発表した、

「平行線公理」の成り立たない、非ユークリッド幾何学のひとつ

リーマン幾何学は、約６０年後、アルベルト・アインシュタインの

一般相対性理論（1915～1916）で使われて、古典物理学に金字塔を

打ち立てた、・・・・という話は有名です。

リーマンは、まさか、一般相対性理論に役立てる為に研究していた、

などということはないでしょうが．．．

数年前の話になりますが、ノーベル物理学賞の小柴昌俊氏が、

テレビ・ニュースのインタビューで、

『・・・ニュートリノの研究は何の役に立つのですか？・・・』

という質問に対し、言葉につまっておられる場面がありました。

競争社会の一般人種としては、売上げだとか、仕事上のノルマや、

強いては生活のためとかの、「ニーズ」による目的意識を持って、

効率を考えて、成果を出すような行動を、従来から強要されて来た

というか、それが習慣づいて、毎日生きていると思います。

ですから、「ニーズ」ではなく「シーズ」に元ずく、研究やら活動は

理解し難いし、一般視聴者の目からしても、『ニュートリノ』やら

『スーパーカミオカンデ』やら、雲をつかむような話で、およそ自分の生活

とは関係のないことです。

かといって、なんでこんなことに莫大な費用をかけるのか、と批判する気に

ならないから不思議です。

これは、おそらく、未知で神がかりなことに対する好奇心と、畏れの気持ち

から、その必要を認めているからではないか？と思うのですが。

現在の格差社会の企業では、成果主義の偏重からか、異様なまでに、

余裕というものがなくなって来ていて、良い意味でのムダをまったく許容

できなくなっています。

ある企業の役員は、

『課長になる見込みのないやつは、会社に置いておく意味がない！』

などと言って、危機意識をあおっているようです。

”少数精鋭”を合言葉に、ムダを徹底的に排除して、競争に勝ち抜こう

ということでしょうが、

ギリギリ頑張っている社員が、今より更に、通常はムリなことでも、

やらなければならず、追い詰められた場合に、何をやるかといえば、

実績の粉飾や虚偽報告、法律や規約違反という、

企業モラルやルールの破壊です。

（これはちょうど、コムスンやNOVAの問題が該当するような気がします。）

それくらいならまだ良い方かもしれません。

ノイローゼ　→　うつ病　→　自殺！　といった、自己の破壊に及んでしま

えば、大変な社会的損失となります。

日本人の労働力は、全体としては減って行く一方のはずです。

みなさんは、小学生のころ学校の図画工作の授業で、あまり目的とかを

考えずに、粘土をこね回しているとき、自分の魂が、生き生きとしていた

ことを思い出すことはありませんか？

休日でも、様々な雑務に追われ、ホットする時間もない昨今、

ある程度ムダを許しあえる余裕がないと、日本の特性を生かした、

国際競争力は復活できないような気がします。

しかしながら、大量の、正社員から落ちこぼれたり取り残された人々には、

余裕の”よ”の字もない、というのが現状です。

現役の正社員だけに余裕が与えられ、あとは、団塊の世代だけが、

やけに元気なだけでは、とうてい日本の将来には望みが持てないかも

しれません。

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以上、失礼致しました。