（格差社会の空模様　その３６）

こんばんは、

今日の記事は昨日書き始めたものです。

キーワードは”性善説”と”性悪説”ですが、

結びの言葉が出てこなかったので、掲載をあきらめていたのですが、

今日の朝日新聞の天声人語や毎日新聞を見て、「ハット」しました。

それは．．．．．．≪　つづきはこちら　≫から読んで下さい。

ところで、

今日の格差社会の空模様ですが、

　　”参議院選挙に向け与野党逆転の大波乱を期待するかのように

　　　　梅雨前線に台風の影響が加わり、豪雨・土石流災害警報発令

　　　　土石流は弱者の住宅を根こそぎ粉砕するでしょう”

　　といったところでしょうか。

　　しかし、民主党も弱み含みで、期待に応えられるでしょうか。

相変わらず、つまらない話ですみません、

さらに、つまらない話を続けますが、

冒頭で言いましたように、今朝の朝日新聞や毎日新聞に、社会保険庁の

年金記録漏れ問題にからんで、　

孟子の”性善説”、荀子の”性悪説”がキーワードになっている記事がありました。

私が昨日書き始めた内容も、”性善説”、”性悪説”をキーワードに書いて

いましたので、偶然の一致なのですが、天下の２大新聞と同じ観点で、

物事を見ることができたとは．．．

（自己満足ですが）少し自惚れた次第です。

さて、その話の本題ですが、

事の大小はあるにしても、民間企業でも官公庁でも、歴史のある

組織というものが信用できなくなる事件が続いています。

• 関西テレビ、「発掘！あるある大事典２」のデータねつぞう問題

• 社会保険庁が年金記録をずさんに管理していた問題

• 食肉偽装事件の食肉加工販売会社「ミートホープ」問題

• 自動車保険など２６社の損害保険金３８０億円の不払い問題

• ・・・・・

• ・・・・・

などなど、

もともと日本では、「本来人は良い心根を持っている」（でしたっけ、）

の孟子の”性善説”を前提として、仲間同士助け合いの、

良い意味での農村型精神により、

『みんなで頑張れば、みんなで幸福になれる』

で、成果もあげて、大変幸福な時代を過ごしてきました。

しかしその後、バブル崩壊、不良債権処理、グローバリズム、、などの

荒波で、沈没する会社も増える中、

一般企業は、品質管理の国際規格ISO9000　や　環境ISO14000　や

更に、安全の国際規格やら、国内の法律に関しても、会社法で

内部統制システムの要求やら、、、、

今や、人を信用しない”性悪説”によるヨーロッパの文化に

侵食されている現状です。

ISO9000ひとつ取っても、大企業が取引先（中小企業・業者）を決めるとき、

従来の取引先にこだわらず、納入業者の選定範囲を世界的に広げて、

購入する製品の機能が同じで、値段が同じなら、ISOを認証取得している

ほうを選定する、というように、

取引先審査の為に、自社が時間と費用をかけることを省略できるように

なりました。

ISOの国際規格は、『ちゃんとやっています』という言葉だけで信用しません。

客観的証拠を根拠に、その企業が「ちゃんとやっているかどうか」を審査する、人を信用しない”性悪説”の文化です。

ISOなどの認証なしに生きて行けるのは、トヨタ自動車のような、

”一人勝ち”巨大企業だけです。

ISOは、強い者には大変都合のよい国際規格です。

中小企業や業者は、生き残るために、必死に外部要求に応えて、

リストラで仲間を切捨て、場合によっては違法行為もやって、

もがき苦しんできましたし、今後も状況にかわりはないでしょう。

最近、不祥事や問題が発覚している組織（企業や官公庁）は、内部監査機能

くらいは、あるかもしれませんが、ISOのように外部に審査してもらっている

ところは皆無ではないでしょうか？

”ＪＲ”にしても、社会保険庁にしても、保険会社にしても、大問題が露呈して

きています。

日本には今のところ問題が露見していない巨大組織が、まだまだありますよね？

”性悪説”で考えれば、問題がないほうが不思議な話です。

巨大で歴史のある組織ほど、考えれば考えるほど、心配が膨らんできます。

いっその事、ISO9000などの国際規格取得を手段として、巨大組織の

構造改革を進めてはどうでしょうか？

しかし、問題がありすぎて、とてもそんなことは　できないのでしょうね．．．

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

以上、失礼しました。