（格差社会の空模様　その３８）

こんばんは、

新潟県中越沖地震の被害にあわれた方々は、大変お気の毒です。

地震列島日本、どこに住んでも他人事ではありません。

防災グッズを用意したり、家の耐震強度を高めたり、

やったほうがいいのですが、

そんな余裕もない人が多いのが現実と思います。

今日気になったニュース

　　”世論に対して影響力を持つようになったと言われるブログ．．．

　　　参議院選挙に先立ち、８００万サイトにもなるブログから、

　　　政党名など、書かれる単語の数から選挙の行方を探る、、、”

　　　とか．．．

　（ブログなどに書き込む余裕のない弱者の数のほうが、

　　ブログをやっている人の数より、よっぽど多いことでしょう．．．）

　と言う私に余裕があるわけでもないのですが．．．

　そんなわけで、今日の格差社会の空模様は、

　　”明けそうもない梅雨の空、見つからない年金の領収書には

　　　どこか押し入れの片隅で、カビの花が咲き誇るでしょう”

と言ったところでしょうか？

相変わらず、つまらない話ですみません、

さらに、つまらない話を続けますが、

今、日本の企業では　人を信用しないことを前提とするヨーロッパの文化

ともいうべき、”性悪説”（荀子）の考え方が、経営の表側に

露骨に現れるようになってきたと思います。

子供の教育では、『その子をあくまでも信じてやること』の必要性が

言われる場合があります。

これは、疑われることの疑心暗鬼で、その子が本来持っているはずの力が

伸びなくなってしまうことを回避する為だと思います。

このことは、大人になっても基本的には変わらないはずです。

会社の人事考課にしても、努力を見ていてくれる考課者がいて、

きちんと評価してくれて、たとえ1000円でも昇給すれば、

それは前向きな”やる気”に結びつくはずですが、

地域・会社・家族の解体が進行する現在の、歪な成果主義の中では、

伸び伸びとした前向きな”やる気”は失われて行きます。

”性悪説”を心の根底に据えて、事実と客観的証拠によってのみでしか、

仕事を進めることができない　『建前』　と、

利益が出せなければ”首をつらなければならない”ような　『現実』　との

ジレンマに　きゅうきゅう　の状況があると思います。

最近、おととしの尼崎ＪＲ脱線事故の事故調査最終報告書が発表されました。

「日勤教育」の問題が挙げられていましたが、

あの事故以外にも、スピード出しすぎをしていた運転手がいて、その人が

言うには、『別の操作ミスの言い訳を考えながら運転していたため』だとか。

これは、運転技能の問題点というよりは、上司や会社に対して、

起こった問題や現象について、納得してもらうように説明する・報告する、、、

その為に、時間や体力・気力を消耗してしまい、それが事故の原因の

ひとつになっているのです。

よく言われてきましたが、職場では、”ホウ・レン・ソウ”　（報告・連絡・相談）

が重要です。

団塊の世代の人々は、仕事の中味そのものよりも、

”ホウ・レン・ソウ”　がよくできる人のほうが出世してきたのではないでしょうか。

物づくりの現場では、結果が表に出やすいので、報告・連絡・相談　

だけではダメでしょうが、

間接部門では、特に成果物が文書（ソフトウェアも含む）の職場では、

どこまでが仕事の中味で、どこからが報告書なのか分からないくらいでは

ないか？と思います。

大学の先生という勉強するのが仕事のような人でも、実際には、

学生の面倒を見たり、対外的な雑務に追われたりで、本業の研究で

成果をあげるには、どんな努力をしても追いつかないくらいだ、

とも聞いています。

つくづく考えるに、我々の社会は、食料を生産したり、物を作ったり、

付加価値を作り出している、本来必要な仕事以外の、ムダな仕事が

多いことか、、、

我にかえって、これまでの人生を考えてみても、本当に意味のあることに

集中できていた時間が、いかにも少なかったという気がします。

みなさんは、意味のある仕事をしていますか？

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以上、失礼しました。