（格差社会の空模様　その２７）

こんにちは、
今日、特に気になったニュースはありませんでした。

しかし、最近の「コンピューターシステムの障害」の問題と
ドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』を見た感想からして

今日の格差社会の空模様は、
”曇りときどき雨、
　　夜遅く雷雨によりシステム障害注意報”

といったところでしょうか。

これはさておき、相変わらず、つまらないことを取り上げて、
書かせていただきます。

東京証券取引所のシステムまひから、まだ２年たってはいませんが、
最近も、｢サッカーくじ販売｣、｢山陽新幹線チケット予約｣、
｢全日空運航ダイヤ｣とたてつづけに起こりました。

忘れたころに起こってくるので、まるで定期的に起こっているかのような
気さえします。

システムの入れ替えとか、増設とかの時に起こりやすいので、定期的に起
こるというのも、あながち間違いでもないようです。

話は変わりますが、ドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』を見た方は
おりますか？

この映画を見ると、日本の格差社会など、まだまだ生ぬるいものであること
を実感できると思いますが、詳細はさておき、この映画の監督
フーベルト・ザウパーさんは、グローバル化してゆく産業のシステムを
はしごに例えて、

『はしごの上にはシステムの恩恵を受ける人がいるが、下にはその代償を
はらっている人々が大勢いる』とうい意味の説明をしています。

前述の、コンピューターシステムを便利に使っている人々は、そのシステム
無しではいられない状態に追い込まれて活動していると思いますが、

そのシステムを支える人々の中に、システムエンジニア（ＳＥ）と呼ばれる人
がいます。

ソフトウェア開発の人材不足が言われて久しい気がしますが、その問題は
いまだに解決されているわけでなく、ソフトウェアの生産性も、要求に対して
さほど、高まっていないのが現実だと思います。

ソフトウェア技術者は、複雑な知識と、時間的に濃密なアウトプットが求め
られ、かつ長時間の集中力がないと勤まらない仕事ですが、その割りには、
賃金が安く、長期雇用され難い、厳しい労働環境にあると思います。

また、グローバル化やアウトソーシングによって、将来的にも、インドなど
に奪われていく労働市場ですから、今、頑張っている若いソフトウェア
エンジニアも、少ない人数で過酷に働かされたあげくに、使い捨てられる、
可能性が高く、ますます若い人たちから敬遠され、人材難に拍車がかかる
一方と思います。

世の中に数々ある便利なシステムの”はしご”の上で、いい気になって、
曲芸を披露している方々も、気が付いたら、誰も、はしごを支えていなかった。
ということになるかも知れません。

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以上、失礼致しました。